日本人の歯の色は、厳密には白ではなく、薄黄色です。実は、眼球の白目の部分も、日本人は黄味がかった色をしています。日本人は黄色人種なので、あまりにも明度の高い、真っ白な人工歯を入れると、不自然になります。
芸能人の方が、よく全歯を抜いて、人工歯に差し替えていますが、あまりにも白すぎる人工歯を選んでいるために、歯だけが色浮きしていることが多いようです。歯も、白ければ白いほど良い、というわけではなく、やはり多少黄味がかっているほうが、日本人にとっては、ナチュラルで美しいものです。
話はそれますが、黄色人種のメラニン色素は、白人よりもかなり多く、たとえば手術痕も白人種ではほとんど消えますが、日本人の場合は残ります。白人種の帝王切開率が高いのも、産後、手術痕がほとんど残らないからだ、とされています。日本人は髪の毛も黒く、メラニンの出来やすい体質なのです。ですので、白目も歯も、少し色づいている、というわけです。
虫歯になって人工歯を入れるとき、審美面を考えて、多くの人が歯の表面だけが白いものを選びます。歯は、顔の中でもかなり印象を左右する、重要なパーツだからです。人工歯を入れるときは、周囲の歯の色に合わせて歯の色を決めますが、必ず自然光の下で、歯の色を決定しなければなりません。人工歯のサンプルには、色に加えて、明度もさまざまな段階があります。蛍光灯の下で歯を選ぶと、歯医者さんを出て鏡を見たときに「この歯だけ、色が違う!」ということにもなりかねませんので、人工歯の色や明度を選ぶときは、窓辺に顔を向けて選ぶようにしましょう。